概要
🏢 出版社:サンマーク出版
📖 タイトル:すみません、金利ってなんですか?
🤵 著者等:小林義崇
はじめに
お金に関するニュースや会話の中で、「金利」「インデックス投資」「REIT」「年金」などの言葉を耳にする機会は多いものの、正直なところ何となく分かった気になっているだけ、という方は少なくないのではないでしょうか。
今回紹介する『すみません、金利ってなんですか?』は、そうした“何となく”をやさしく補強してくれる一冊です。
タイトルからは金利の解説書を想像しますが、実際にはお金に関する基礎知識を幅広くカバーした、初学者向けの入門書となっています。
本書の概要
本書は、金融や経済の専門用語をできるだけ噛み砕いた言葉で説明することに徹しています。難しい数式や理論的な深掘りはなく、「その言葉はどういう意味なのか」「日常生活とどう関係しているのか」という点にフォーカスして構成されています。
目次をご覧いただいても分かる通り、たとえば以下のようなテーマが取り上げられています。
- 金利とは何か
- インデックス投資やREITの基本的な考え方
- 宝くじの賞金がなぜ非課税なのか
- 信託銀行・信用金庫・信用組合の違い
- 普通預金・定期預金・当座預金の違い
- 当座借越とは何か
- 年金の繰り上げ受給・繰り下げ受給の考え方
タイトルに「金利」とありますが、内容はお金全般の基礎知識に及んでおり、金融リテラシーの入り口として非常に幅広い構成です。
読んで感じたポイント
基礎を「把握する」ための一冊
本書の特徴は、各テーマについて深く掘り下げない代わりに、全体像をつかませてくれる点にあります。
「REITとは何か」「インデックス投資とは何を指すのか」といった言葉を、断片的ではなく、最低限の文脈の中で理解できるため、ニュースや他の書籍を読む際のハードルがぐっと下がります。
すでに投資経験があるなどで詳しい方にとっては物足りない部分もあるかもしれませんが、
- 言葉の意味を整理したい
- 基礎を一度おさらいしたい
といった目的に応えてくれる内容です。
「何となく知っている」を言語化できる
日常生活では、お金に関する言葉を何となく理解したつもりで聞き流してしまう場面が多くあります。
本書は、そうした曖昧な理解を「そういう意味だったのか」と言語化してくれる点が印象的でした。専門用語に対する心理的な抵抗感を下げてくれるため、金融の話題に対して身構えなくなる効果が期待できそうです。
どんな人におすすめか
本書は、特に次のような方に向いていると感じました。
- 学生の方
- 社会人1年目・2年目などの若手社会人
- お金や投資の本を読んだことがない方
- 金融用語に苦手意識がある方
逆に、すでに投資や金融の知識を体系的に学んでいる方にとっては、復習的な内容が中心になるでしょう。
まとめ
『すみません、金利ってなんですか?』は、金融やお金の世界への最初の一歩として非常に読みやすい一冊です。
金利だけでなく、預金、投資、年金など、生活に直結するテーマを幅広く扱いながらも、あくまで初学者目線を崩さない構成は、多くの人にとって安心感があります。
「お金の話を避けてきたけれど、そろそろ基礎くらいは理解しておきたい」
そんな方に、気軽に手に取ってほしい本です。
目次
はじめに
・「大人」なのにお金のことが全然わからない
・チャラ男の口から出た「定期預金」
・息子の名前を「わけのわからない書類」に書いてしまった
・たどり着いたのは、何でも教えてくれる「国税局のお金の先生」
序章 すみません、「金利」ってなんですか?
・金利は「良い」「悪い」どっち?
・「預金」すると金利が上乗せされる
・「定期預金」は少しいい金利がつく預金
・なぜ銀行は、預金に金利をつけるのか?
・金利は「日銀」次第で決まる
・金利には「短期」と「長期」の2種類がある
・「過払い金」も金利の話だった
・預金に金利は「いつ」つく?
・金利のつき方①―金利の計算法:「単利」か「複利」か
・金利のつき方②―金利の契約法:「固定」か「変動」か
・「家」を買うときの金利
・「景気の悪化」で金利は下がる
・「変動金利」でローンを組むリスク
・コラム「ゼロ金利」って何?
1章 「源泉徴収」ってなにが徴収されているんですか?源泉徴収・年末調整・確定申告の話
・「源泉徴収」されると損する?
・「年末調整」って何を調整するんですか?
・「給与所得控除」はサラリーマンの”見込み経費”
・―「所得税」の決まり方
・「所得控除」で納税額が低くなる
・「扶養控除」―幼い子どもは対象外!?
・「配偶者控除」―結婚していて使える人・使えない人
・「社会保険」ってなんの保険?
・「住宅ローン控除」――家を買ってから10年使える
・「確定申告」ってなんですか?
・「確定申告が必要」なのはどんなとき?
・「医療費」で所得税・住民税が下がることも
・ただし「予防接種」は適用外
・家を売ったときに確定申告すると税金 「0」!?
・確定申告書を「作る場所」「出す場所」
・申告を「ミス」するとどうなる?
・「2月16日~3月15日」に済ませる
・コラム「ドラッグストアの領収書」で節税できる
2章 別にやろうとは思っていないのですが・・・・・・ 株や投資についての話
・「株」「投資」ってなんですか?
・「株式会社」が株を発行する理由
・「株価」が上下する要因
・「景気」と「日本全体の株価」のつながり
・株は「証券会社」で売買できる
・「損切り」で損失を最小にする
・会社が「上場」するということ
・東証上場企業は全会社中「0・1%」だけ
・「日経平均株価」「ダウ」ってなんですか?
・「トピックス」とは?
・「終値」を見ておけば何とかなる
・「為替」ってなんですか?
・「投資信託」は“プロに投資を任せる”投資
・リスクをとにかく抑える「インデックスファンド」投資
・「国債=国の借金」を買うってどういうこと?
・「国債の金利」の決まり方
・「ストックオプション」は新しい給料のもらい方
・「REIT」で土地に少額投資できる
・「NISA」で株の利益が非課税に
・「NISA」と「つみたてNISA」の違い
・投資は「2つのスタンス」に大別される
・コラム「先物取引」ってなんですか?
3章 何をどれくらい納めないといけないんですか? 税金についての話
・「税」の存在理由
・税で「景気の過熱」を抑える
・消費増税にともなう「軽減税率」
・―テイクアウトは8%、イートインは10%
・税金を払わないとどんな「ペナルティ」がある?
・「相続税」「贈与税」が発生するケース
・「税金の相談 税務署」とは限らない―国税と地方税の違い
・「宝くじ」は課税されない
・変わった税金
・コラム お金を使うことが「税金対策」になるカラクリ
4章 銀行に行っても「下ろす」しかできません 銀行にまつわる話
・「ゆうちょ銀行」は他の銀行とどこが違う?
・「信託銀行」ってなんですか?
・「信用金庫」と「信用組合」ってなんですか?
・「JAバンク」は農家専用銀行ではない
・「ネット銀行」の金利は大手の2倍
・銀行で「できること」ってなんですか?
・ATMの「振込」と「預入」の違い
・「カードローン」ってなんですか?
・A銀行のキャッシュカードは「B銀行のATM」で使える?
・「ATM手数料」の傾向
・ー月4回利用で年間1万円近くかかることも
・「ネット銀行のATM手数料」は高くなりがち
・「振り込みの手数料」は引き出し以上
・預金の種類―「普通」「定期」「当座」
・「銀行印」は1本持っていればいい
・「フィンテック」ってなんですか?
・コラム 「投資」と「融資」は何が違う?
5章 「リボ払い」はリボルバー払い? お金を使ったり払ったりするときの話
・「年会費無料」なのに年会費がかかるクレジットカード
・発行元の「意図」を知ろう
・「キャッシング」は現金払い?
・「リボ払い」は気前よく一気に支払うこと?
・「自己破産」するとどうなるんですか?
・「住宅ローンを組む」とはどういうことか
・「キャッシュレス決済」ってなんですか?
・コラム キャッシュレス決済なのに「ポイント」がつかない!?
6章 将来への備え、複雑すぎじゃないですか? 保険に関する話
・そもそも「保険」ってどういうもの?
・メジャーな「民間保険」の種類
・「掛け捨て」は、掛けるor捨てる?
・「貯蓄型保険」—保険なのに貯蓄
・「返戻率」が100以下なら、満額戻らない
・保険と貯蓄は「別」で考える―あらゆる人の訓戒
・「共済」は安いがカバー範囲が狭い
・「特約」ってなんですか?―保険主契約+特約
・家を買ったら「団信」には必ず入る
・「学資保険」は子どもの入学費への備え
・コラム「4、5、6月」に残業すると社会保険料が上がる
7章 将来もらえないって、本当ですか? 年金についての話
・「高齢化が進んで年金がなくなる」可能性は?
・年金に関する「リアルなリスク」
・「国民年金」に入る人、「厚生年金」に入る人
・会社員が毎月払うのは「厚生年金・国民年金」
・定年までに納める「年金総額」は約2600万円
・年金の受給時期は「前後」にずらせる
・一番得な受給開始年齢は「男女」で違う
・―男性は2年、女性は5年我慢
・学生時代の「空白の2年間」―未払いだと年金がもらえない
・「確定拠出年金」―自分で貯めるタイプの年金
・ただし「60歳」まで引き出せない
・コラム「遺族年金」と「障害年金」―年金を納めている途中で亡くなったら?
補論 仮想通貨、ブロックチェーン・・・・・・ 将来のお金の話
・おわりに



